いつも隣を歩いていた彼女の靴の音,それと同じように,キーボードの音も。
quote:スパイウェアとキーロガー以外に,研究者はキーボードを叩く,カタッカタッという音がプライバシーを脅かすことがあることを発見した。カリフォルニア大学バークレイ校の研究者によると,キーボードのノイズを録音することで,打っているテキストを判別することができると云う。録音した結果を翻訳していった結果によると,最終的に96%の文字と,88%の単語を判別できた。
わたしはいくつかキーボードを持っているが,それぞれのキーボードの音の違いはわかる。音だけ聞いても,あっこのキーボードを叩いている音だなとわかると思う。さすがに個々のキーの音は判別できないが,まぁとことんまでやればできるだろうということはわかる。日本語では特に変換時に叩くことになるスペースキーは,若干強く叩くことになり,小指の方は弱くなる。また変換確定や改行のリターンキーも強くなる。そこで,音の強弱が生まれる。ほかにも人によってさまざまな癖が,キーの叩き方にある。
以前勤めていた会社でのこと。ずっと後ろでキーボードを打っていた派遣社員の方がいなくなり,別の人が座ってキーボードを打っていたときに,いつもと違う音が聞こえてくることに気付いた。キーを打つリズムが違うし,もちろん速度も違う。個人によって異なると思うので,果たして記事にあるように文字を判別して翻訳できるかどうかはわからないが,人によってキーの音は違う。姿形や声質,微香などがなくても,そんなのでも人の違いを感じることはある,確かに。
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